わさんみつのお話

旅の記録を中心に、様々な情報を書き綴っていきます。

【報告】群馬の片隅のフリーターになりました。

こんにちは、わさんみつです。

 

 

さて、かねてより東京の片隅のフリーターを自称していた私和三蜜ミルク紅茶ですが、7月の上旬より晴れて群馬の片隅のフリーターになりました。来る前は長野のフリーターになるつもりだったのですが、来てみたら群馬でした。びっくりしました。

 

期間にしておよそ2か月ほど、群馬の片隅のフリーターでいる予定です。都会を離れて、大自然で心身ともに充実させることが出来たらと思っています。

 

群馬の片隅での生活がなかなかに刺激にあふれているので、本日より定期的に、群馬での生活記録を記していこうと思います。本日は、群馬にやってきた当日のお話になります。

 

 

12:10 北軽井沢バスターミナル

 

東京から高速バスで約4時間、群馬県は長野原町という、群馬なのか長野なのか最高に紛らわしい土地にある、北軽井沢バスターミナルという場所に降り立ちました。

 

北軽井沢に降り立って最初に口からあふれ出た言葉は、「さみい。」

 

涼しい土地だというのはさすがに知っていましたが、「とはいえ夏なんだし」と思い長袖の服をほとんど持ってこなかったのは、どうやら大失策であったようです。東京で雨に降られたこともあり、いますぐお風呂に浸かりたい気分ですが、たいへん残念なことに迎えの車が来るのは13時とのことなので、仕方なく周囲を散策したいと思います。

 

北軽井沢バスターミナルの周辺は、いわゆる北軽井沢の中心地的な場所であるようです。バスターミナルの前には観光案内所が、道路を挟んだ向かい側には草軽電気鉄道の旧北軽井沢駅舎があります。また周囲には旅館や個人商店が立ち並んでいます。

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旧北軽井沢駅舎

 

草軽電気鉄道とは、かつて長野県の軽井沢から群馬県の草津までを結んでいた鉄道路線です。1962年に廃止になり、当時の駅舎が現存しているのはここ北軽井沢のみとのことです。

 

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旧北軽井沢駅舎の前の道路沿いに立ち並んだ建物は、小さい商店街のようであり、かつてここが駅前であった歴史をはっきりと示しています。この道路が、北軽井沢のメインストリートのようです。この駅前のわずかな区域は、北軽井沢で唯一、建物が隣り合って立ち並んでいる区域でもあります。

 

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奥に見えるのが旧北軽井沢駅舎

 

旧北軽井沢駅舎の入り口には、たくさんの木が置いてありました。好きに持って帰っていいらしいです。なんだその歓迎。せっかくなのでもらって行きました。

 

ちなみにこの木々たちは、三週間ほど経過した今、ベッドの横でただの置物と化しています。なにか有効活用する方法があれば教えて頂きたいところです。

 

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もらってきた木。おみやげにもう少しもらおうかな。

 

旧北軽井沢駅舎のなかでは地元の写真展のようなものが行われていました。ちなみに言うと、草軽電気鉄道についての資料は観光案内所の中に展示されていました。配置が逆じゃね?と思ったのですが、まあ野暮なツッコミはやめておきましょう。

 

 

 

さてさて、ご説明がおそくなりましたが、再三名前を挙げている「北軽井沢」こそ、私がおよそ2か月間生活することになる地であります。北軽井沢は、文字通りあの有名な軽井沢の北の方にある高原地域です。軽井沢を名乗りながらも、地図上では群馬県長野原町の南部に位置しており、傍らには活火山として知られる浅間山がたたずんでいます。付近の標高はおよそ1100mとのことで、夏場には清涼な気候と豊かな自然から別荘地としてにぎわう一方、冬は過酷な寒さに襲われる土地でもあります。ついでに言うとめっちゃ田舎です。

 

 

旧北軽井沢駅舎の他にバスターミナル周辺には、期間限定でオープンしているという本屋さん以外特に立ち寄れるところもなかったので、本屋の店員さんと「この木もらってきたんですけど何に使えばいいですかね」「さあ・・」という心温まる会話を交わしたのち、観光案内所で13時まで時間を潰すことにしました。観光案内所のおばさんはめっちゃ親切な方で、やってきた人たちに紅茶とケーキをもてなしています。私もありがたくごちそうに預かり、知らないおばあちゃんとテーブルを囲み談笑を楽しみます。こういう人懐っこさは田舎の良いところです。

 

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バスターミナルの側にある期間限定の本屋さん。内装も素敵でした。


 

そうこうしているうちに、お世話になる職場の社員さんが車で迎えに来てくれました。寮に向かう前に町を簡単に案内してくれるそうです。

 

 

 

この町にはセブンイレブンとローソンという二つのコンビニがあり、なぜか隣同士で立ち並んでいます。こんなド田舎にもかかわらず両者仲良く24時間営業です。ローソンは去年までセーブオンという群馬のご当地コンビニだったらしく、自由競争の波はこんな田舎にまで波及しているのだなと感じさせられます。ただ、私は長年の都会生活の結果、定期的にLチキを食べないと死んじゃう身体になっていたのでローソンの存在はたいへん助かります。

 

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手前がローソン。奥がセブン。

 

また、ここ北軽井沢にはたくさんの野菜直売所があります。どこも新鮮な高原野菜を安価で提供してくれているのですが、そのなかでも地元民や観光客からとりわけ高い人気を誇るのが、久保農園が運営する直売所です。

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久保農園の直売所。

 

「野菜を買うなら久保農園で買え」と社員さんが仰るので、何がそんなにすごいのかと覗いてみると・・・。

 

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キャベツがこの量で300円。

 

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白菜1箱100円。

 

この他にも、格安の野菜がずらりずらり。

 

 

おいおいおい。普段料理なんか全然しない私でも、この価格が破格であることぐらいは一目で分かります。それに加えて採れたて新鮮野菜ときたもんだ。すげえぜ久保農園。すげえぜ北軽井沢。人気なのもうなずけます。はんぱねえ。

 

 

久保農園で野菜を買った後、スーパーにも案内してもらいました。夏の期間だけ営業しているスーパーとのことで、心配になるくらい誰もお客さんがいません。レジでスタッフの女性が一人スマホを見ながら突っ立っている以外に人影を見かけません。このお店の経営は大丈夫なんでしょうか。いや多分大丈夫じゃないんでしょう。頑張って頂きたいところです。

 

 

一通り町を見て回ったあと、森の中にある小さな一軒家に案内されました。私が2か月生活する寮になります。寮の前では、いきなり小さなイノシシがお出迎えしてくれました。どうやら私は2か月間、そこらへんをイノシシがうろちょろしている中で生活することになるようです。北軽井沢はいちいち驚きを提供してくれます。はんぱねえ。

 

しかし、東京の生活に飽き飽きしていた私にとっては最高に刺激的な土地でもあります。加えて、生まれて初めての長期に渡る集団生活です。泥臭いたくましさにだけは自信があるので、この2か月、多くのことを経験し、吸収し、全力で楽しめたらと思います。

 

そしてなにより、イノシシになるべく出会わないように、細心の注意を払いたいと思います。